ジョブ理論
一回読んだだけでは消化しきれない内容。
原題が「Competing against luck」であり、邦題が「ジョブ理論」。邦題は少しmisleadingさせてしまうかもしれない。帰納法のアプローチによるため、「理論」は理論だけれども、事例紹介の側面が強めの内容である。
この本を読んだ後、「ジョブ」という観点で自分の仕事や日常を把握しようと試みることを通じて、理解が深まっていくだろう。
- 顧客が「片付けるべきジョブ」に着目し、それを雇用する解決策を見つけ出す。
- 朝、ドライブスルーで購入されるミルクシェイクは、ミルクシェイクを飲みたいから買われるわけではない。長いドライブの退屈を潰すために買われるのだ。
- インテュイットは機能が半分で価格が2倍の会計ソフトを販売。顧客の苦労を解決することだけに集中したため。
- おむつは赤ちゃんのトイレなだけではない。おむつがあることが子供が長く眠る、また長く眠る子は頭が優秀になるという観点のマーケティングで成功を収めた。
- ジョブを見つけるヒントとしては、「生活に身近なジョブを探す」「無消費と競争する」「間に合わせの対処策」「できれば避けたいこと」「意外な使われ方」がある。
- 「ジョブ」を理解したメンバーが揃う組織は、自発的に課題を解決していく組織になる。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
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