夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

「今を未来のためだけに使うべきじゃない」

 私の心に一番響いたメッセージはこれ。限られた今(高校生活)を将来のために使い、楽しい学生生活を送っていない主人公の台詞。

 今を未来のためだけに使っていると、今を楽しめなくなる。例えば、次の日の嫌な仕事を考えながら遊んでいれば、その場を楽しめない。老後のことだけを考えて生きているとつまらない。そういうことだ。

 学生生活が終わってからの自分は「今を未来のためだけに使ってきた」。それが悪いことではないとも思う。社会人とは少なからずそういうもんだ。でも、今を楽しめてなかったことは間違いない。やりたいことを我慢してきた。

 今しかできないことを考えて、それらを我慢せずに実行していこう。