ぼくとアールと彼女のさよなら
・ポップな友情ドラマ。
・映画に詳しいほど、小ネタが分かって面白そう。
・死んだ後になって初めてその人の一面を深く知ることになる。
⇒そんなの悲しいから、もっと前から知る努力をすることが大事なんじゃないかなって。
ドリルを売るには穴を売れ
誰でも「売れる人」になるマーケティング入門。
ラノベ的な小説と、解説が同時に進行して、マーケティングの基礎から説明してくれる良書。これももう発売から10年以上経っているんですけど、本質的な内容のため色あせないですね。
・ベネフィット
顧客が払う対価<顧客が得る価値
機能的ベネフィットと情緒的ベネフィット
・セグメンテーションとターゲット
ターゲット:標的顧客
セグメンテーション:分けること
・差別化
手軽軸:早い、安い、便利
商品軸:最新技術、最高品質
密着軸:お好み通り、よく知られている
・4P
Product
Promotion
Place
Price
上記の4つを個々に説明したうえで、最後に4つが一気通貫する戦略こそが強くて美しい戦略であり、勝てる戦略であると説明があります。
個々はよく考えらえれているのに、全体を見るとちぐはぐな戦略というのはよく見受けられるかと思います。(商品軸で最高品質の商品なのに、販路を選ばずに安売りするような店で売られていたりとか)
基本的なことしか書いてないけど、基本的なことを一気通貫して順守することの大事さを学べる良書です。
イシューからはじめよ
2010年発売のロングランの名著。本質的なことしか書いてないため、時が経っても色あせないですし、これからもそうでしょう。
- バリューのある仕事とは、「イシュー度が高い(=解くべき問題である)」かつ「解の質が高い」
- イシュー度が低い仕事をたくさんこなしても、成果にはつながらない。
- 生産性の高い人は以下のような流れで仕事を進める。
- 1) 今本当に出すべき問題=イシューを見極め 2) イシューを分解し、ストーリーを整理 3)ストーリー検証のためのアウトプットをイメージ 4) ストーリーの検証 5) まとめる
とはいえ、個人的にはインプットを増やすためにはイシュー度が低かったり、会の質が低かったりする仕事を通じて経験を増やすというのも大事ではあると考える。そこらへんは何事もバランスである。
ジョブ理論
一回読んだだけでは消化しきれない内容。
原題が「Competing against luck」であり、邦題が「ジョブ理論」。邦題は少しmisleadingさせてしまうかもしれない。帰納法のアプローチによるため、「理論」は理論だけれども、事例紹介の側面が強めの内容である。
この本を読んだ後、「ジョブ」という観点で自分の仕事や日常を把握しようと試みることを通じて、理解が深まっていくだろう。
- 顧客が「片付けるべきジョブ」に着目し、それを雇用する解決策を見つけ出す。
- 朝、ドライブスルーで購入されるミルクシェイクは、ミルクシェイクを飲みたいから買われるわけではない。長いドライブの退屈を潰すために買われるのだ。
- インテュイットは機能が半分で価格が2倍の会計ソフトを販売。顧客の苦労を解決することだけに集中したため。
- おむつは赤ちゃんのトイレなだけではない。おむつがあることが子供が長く眠る、また長く眠る子は頭が優秀になるという観点のマーケティングで成功を収めた。
- ジョブを見つけるヒントとしては、「生活に身近なジョブを探す」「無消費と競争する」「間に合わせの対処策」「できれば避けたいこと」「意外な使われ方」がある。
- 「ジョブ」を理解したメンバーが揃う組織は、自発的に課題を解決していく組織になる。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
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